日本版ISAについて
以前から時々耳にはしてたけど、
日本証券業協会、投資信託協会などが「日本版ISA」制度の拡充などについての要望を公表
http://www.nikkoam.com/isa-news/2012072302
だって。
協会のホームページに、その要望書が置いてあるので読んでみた。
http://www.jsda.or.jp/katsudou/teigen/zeisei/files/1206zeisei.pdf
譲渡益税の税制優遇が終わるから日本版ISAの導入を。
と言うことですか?
税制優遇終わっちゃうからなにか他の策を考えないと!
非課税になればみんな投資するんじゃないか?と。
なんか論点ずれてるんじゃないかと思うのは気のせい?
そもそも日本版ISAに限った話ではないけれど、
税制が優遇されれば個人投資家の投資が活発になるのだろうか?
投資をしない一般個人は利益に税金がかかるから投資しないの?
本当に?
こういうイベントがあれば、証券会社側も営業のネタにはなると思うけど、
一瞬で終わりじゃない?
しかもこれシステムへの影響度が結構大きいと思うので、システム投資に見合う効果は絶対無い気がする。ただでさえ厳しい証券業界をこれ以上痛めつけないでくれ。
優遇税制の代わりにとかいうくらいなら、優遇税制が続いてくれてた方がずっとありがたいと思うし、仮に税収の面で少し厳しければ、税制優遇のスキームを変えない範囲で実施すれば良いと思うのだけど。
どっかのお偉いさんが海外のマネをしたがってるだけじゃないの?
協会からの要望書の前段にごちゃごちゃと書いてあるような理由ではなく、「日本版ISA」を導入したいからもっともらしい理由を考えた。
手段と目的が逆転しているような気がしてならない。
証券業界は、そろそろ本当に投資家のためになることを考えて商売しないとダメだと思うよ。こんなに顧客視点で商売してない業界って他にないんじゃないの?と思う。